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自己啓発本をわかりやすく要約します!

マインドセット「やればできる!」の研究 キャロル・S・ドウエック 今西康子

 

マインドセット「やればできる!」の研究 まとめ

 

 

人間のマインドセットーおおよそ心構え・考えたと訳して問題ないであろうーには2種類存在する。

1つ目は固定型マインドセット

2つ目は成長型マインドセット(しなやかマインドセット

 

固定型マインドセットというのは、人間の能力は変わらないと思考してしまうマインドセットである。すなわち、人間は天性から与えられたものが全てであって、個々人の努力で人は伸びることはないと考える思考の持ち主である。そんな人がいるのか?と思うかもしれないが、結構な割合で固定型のマインドセットを持っている人がいるようである。

自分ができることのみをしたがり、失敗を嫌う人がこのタイプである。心当たりはないだろうか。変化と失敗を嫌い、自分ができることのみをこなしていくタイプであるため、環境の変化に耐えることができず、ビジネス等においても失敗しやすい思考型である。

恋愛においても固定型の思考は、お互いの相性が良ければそれで全て良しと思ってしまう。そうしてお互いどこか不満が生じると、それは改善できないものであると思考してしまい、破局になる。お互いが擦り寄る努力をしなければあらゆる恋愛は成功しないのにである。このような固定型の思考にあなたも囚われてはいないだろうか。

例えば、芸術の才能は天性のものである、とあなたは考えてはいないだろうか。実際は芸術の才能も鍛えることは可能なのである。固定型の思考を持っていると、「芸術なんてものは才能がすべてさ」と考え、挑戦することすらしない。このような固定型の思考は成長を妨げる。

 

成長型マインドセットは、人間の能力は伸ばすことができると考えるマインドセットである。天性の能力うんぬんに関わらず、個々人の努力で人は成長できる。失敗をしてもそこから何かを学ぼうとするため、失敗を恐れずチャレンジをすることができる思考型である。環境の変化にも絶えず対応できるため、成長型マインドセットの方が現代ではよりよく生きれる思考型である。何において袋小路に迷い込んでも、人はそこから成長できると考える。環境の変化にも対応でき、恋愛等もしっかりと育む思考型である。

有名プロスポーツ選手にも成長型マインドセットの人が多い。

 

本書はこのような2つの思考型を紹介しつつ、かつ具体的な例を多くあげている。

固定型マインドセットの例

ビリー・ビーン −ベイブルースの再来とも期待されたが、固定型の思考であったため、自分の才能を過信し努力をせず、マイナーリーグに落ち選手生命が終わった。

②エネルギー企業エンロン –時代の寵児であった大企業であったが、超一流の学生のみを採用し、才能崇拝の文化を作り出していまう。全ての人が自分は才能があるように振舞ってしまい、努力を怠り倒産となる。

 

成長型マインドセットの例

マイケル・ジョーダン −マイケル・ジョーダンは高校代表のバスケットボールチームの選手にも選ばれなかった。ショックに打ちのめされたが、ジョーダンは誰よりも練習に打ち込むことを決め、今の姿があった。もしジョーダンが代表チームに選ばれなかった時点で、俺には才能がないと諦めてしまう思考型であったら、マイケル・ジョーダンという名は世界に馳せなかった。彼はこう言っている。「精神的な強さと熱意は、さまざまな身体能力よりもはるかに大きな力を発揮する。僕はいつもそう言ってきたし、いつでもそう信じてきた。」

ジャック・ウェルチ −GE社の最高責任者を務めた。組み立てライン工の人に話しかけては、その話を傾聴する。王者のような振る舞いをせず、誰よりもチームワークを大切にした人物である。「自信と慢心は紙一重である。真の自信とは、『何事にもオープンな姿勢を保っていられること、変化を積極的に受け入れること、新しいアイディアを出どころに関わらず取り入れられる勇気』である。」

 

このように2つの思考型の違いを語っている本である。

固定型思考の実態を意識し、可能な限り成長型の思考を心がけていくことが、よりよい人生につながるであろう。

 

DaiGo『運は操れる−望みどおりの人生を実現する最強の法則−』 レビュー

数年前一世を風靡したメンタリストDaiGo氏による自己啓発本

 

内容をまとめると以下の通りである。

 

運には「操れない運」と「操れる運」の2種類がある。「操れない運」とは、宝くじが当たる等の確率論的なもの。こちらは科学的には操れない。

「操れる運」とは、仕事運・恋愛運・金運・対人運である。

操り方としては、チャンスをつかめる努力をしっかりとすることである。

すなわち、試行回数を増やすことがここでは論じられている。

恋愛運でも対人運でも、自分の枠を超えて新たな挑戦をし、試行回数を増やすことでいいチャンスが得られるということだ。

また、運はメンタルと密接に関連してるとし、メンタル向上の方法が多く書かれている。

①Expressive Writing 自分の感情を日記に書き出すことでメンタルが安定

② 3 good things その日の良かったことを3つ書き出すことでメンタルが安定

③不安ノート 不安の感情を書き出すことでメンタルが安定

④20分身体を動かすこと 有酸素運動を20分することで体の調子がよくなる

 

こういった小さな積み重ねをしていくことが、全体の運の上昇につながるとDaiGo氏は語っている。

 

どこかで目にしたこともある内容もあるが、アイディアが非常に豊富に書かれているし、科学的な根拠も述べられているのでおすすめの一冊である。

すくなくともエリートは早く起きるうんぬんばかり書いてある本よりは遥かに価値があるだろう。